名家・蒙家の現当主にして秦国随一の怪力無双。
今や秦国でも有数の将軍である蒙武。
あまり多くを語らないキャラクターてあると同時に原作でも以外と蒙武の生い立ちや成長過程が描かれていません。
今後そういった描写があるとは思いますが、キングダムでも比較的早い時期から登場した蒙武ですから何やら謎めいた感じすらあります。
この記事ではこれまで原作に出てきた蒙武に関する情報から蒙武の性格や強さの秘密を考察していきます。
目次
元 呂氏四柱の1人
秦国で嬴政が成人するまで実際に政治の実権を握っていたのが呂不韋でした。
呂不韋は秦国で強大な権力を持ち多くの優秀な人材を抱えていました。
その中でも特に才覚があった4名を呂氏四柱と呼びます。
蒙武もその中の1人であり戦争の才を買われていました。
成人した嬴政が呂不韋との勢力争いを制したことで政治の実権を握ることになりました。
この事で呂不韋が政治の表舞台から消えます。
呂不韋の失脚によって蒙武の呂氏四柱の立場も終わりました。
蒙武は蒙家の現当主
蒙家といえば秦国軍に優秀な才能を排出しています。
蒙武はこの名家の現当主です。
親子三代に渡って秦軍に将軍を排出している軍才豊かな蒙家の顔ぶれを以下でご紹介します。
蒙驁大将軍(白老将軍)
まずは蒙武の父である蒙驁将軍。白老の愛称で有名。
蒙驁は格は大将軍でしたが戦い方は定石を決して外さない凡庸な将でした。
しかし抱える副将2人がかつての六大将軍級の武将だったため勝ちを重ねていきました。
軍才は凡庸な蒙驁将軍でしたが人を観る目は確かな人物。
抱えた副将・王翦と桓騎の才能を見抜き、癖のある2人を掌握する術に長けていたからこそ大将軍にまで上り詰めることが出来たのでしょう。
しかし、一見順風満帆に見える蒙驁の戦歴ですが駆け出しの頃は苦労の連続だったようです。
武将としてなかなか芽がでない時期は息子の蒙武を連れて各地を転々としていました。
出身の斉国ではあの趙国三大天の1人だった廉頗と同世代で何度もやり合うも、全く勝てませんでした。
そんなこともあり秦国へ移った蒙驁はそこでようやく武将として芽が出たのです。
蒙恬将軍
蒙家三代で最も軍才があると蒙驁が見抜いていたのが蒙武の嫡男である蒙恬です。
秦軍総司令である昌平君の軍師学校を首席で卒業した程の才能の持ち主で信・王賁の若手3人と共に秦軍の若手の中でも有数の実力を誇っています。
剣使いであり、戦場では武勇も見せますが武力は他を圧倒するといったところまではありません。
しかし歴戦の猛者を相手にしても全く怯まずに向かっていく姿勢は、さすが未来の大将軍といったところでしょう。
蒙毅(軍師)
蒙恬の弟にして昌平君の軍師学校で育った蒙毅。
軍師学校では河了貂の良き先輩として物語に時折出ていました。
楚国の什虎城攻防戦では蒙武軍の本陣を任される程の軍師に成長していますがまだまだ列国の軍師には及ばないところを露呈しています。
軍師としてはまだ成長段階だということでしょう。今後の成長に期待です。
蒙武の出身は斉国
父の蒙驁と共に立身出世の目的で秦国に移ってきた蒙武でした。
出身の斉国では敵に後の趙国三大天の1人である廉頗がいたなどしてなかなか蒙驁は武将として芽が出なかったようです。
元々は斉国出身の蒙親子です。
蒙武の性格
初登場当初は少しの事でイラだって誰彼かまわず噛みつく気性の荒さを露呈していた蒙武ですが、王騎将軍を失くした馬陽の戦いで副将を務めた後からかなりイメージは変わってきました。
現在の蒙武は基本的には落ち着いていて、寡黙で多くを語るイメージはありません。
その点は息子の蒙恬とは真逆だと言えるでしょう。
寡黙な蒙武ですから冷たい人間だと誤解されそうですが時折見せる言動から優しさすら垣間見せます。
とはいえ、気性の荒さは多少は残っているようです。
また、怪力で攻め偏重の戦闘スタイルや戦術を嫌うところから頭を使うことは苦手と視られがちですが、軍への理解は深いものがあります。
その点は王騎将軍も認めるところでした。
蒙驁との関係
父・蒙驁の死際にすら軍の活動を優先し父の死目に立ち会えなかった蒙武。
その事に対して蒙武の息子・蒙恬は苛立ちを隠しきれませんでしたが、遠く離れた戦地で蒙武は酒を天に向かって掲げて蒙驁の人生を労っていました。
蒙驁も蒙武が来ないと聞いた時には息子らしいと納得した様子でした。
言葉は無くとも心で通じあっている仲だったのでしょう。
その他のエピソードで蒙武は父・蒙驁を軍才は凡庸だが人を視る目は一流だと評しています。
まとめると、お互い言葉を多く交わす仲ではないようでしたが認めるところは認め合った良い親子関係だった様に感じます。
蒙恬との関係
蒙恬は父の蒙武に対して恐れや多少の反発心があるようですが、同時に武将としての信頼と尊敬も持っているようです。
蒙武の方も息子の蒙恬の軍才を早いうちから認めています。
楚将・汗明に目の前で蒙恬を斬られた時の怒りようから考えると息子に対しての愛情も持っていると考えられます。
蒙武の武力
蒙武の武力は現時点で既に攻撃だけなら秦国史上最強と言われています。
戦術を無にする程の破壊力を持った武。
これが蒙武の代名詞だと言えるでしょう。
個人の武でも中華の現役将軍の中でも最強クラスとも言える楚将・汗明を討ったことを考えると中華随一の実力の持ち主だと言えます。
武将としての特徴
前の項でも述べていますが武将・蒙武を言葉で表すなら『攻め』の一言です。
攻め偏重とも言える戦い方をし、勝利を重ねています。
しかし蒙武自信は軍に対する理解が深いものがあるので決して力だけに頼ったリスクのある武将ではないと考えられます。
戦の中でもとりわけ『攻』を求められる戦いではこれ以上重宝される武将もいないでしょう。
蒙武が背負うものは昌平君との約束?
キングダムでは武将の強さの秘密として何を背負っているかが重要となります。
蒙武が背負うものは現在(第657話)のところまだ明らかになっていませんが昌平君との何かであると示唆されています。
予想されるのは幼い頃に2人で語った夢や約束です。
背負うものとしては少し弱い気もしますが、そこに他の要因も絡んでくれば背負うものとしては十分ありえるでしょう。
まとめ
一見するとぶっきらぼうで他人はおろか自分の息子の事さえも関心がない人物に見えてしまう蒙武。
しかし実のところは人並みに愛情を備えている人物でした。
特に、息子の蒙恬については関心を寄せている描写が原作に出てきます。
他にも他人に興味を持たなそうな蒙武が興味深そうに信を見つめる場面もあったりもしました。
他にも原作を読み返してみると蒙武の気持ちが表れている場面があるかもしれませんね。
この機会に蒙武に焦点を当てて原作を読み返してみませんか?