キングダム屈指の人気キャラ王騎将軍。
原作では比較的早い段階で亡くなり退場したにも関わらず、今だに絶大な人気を誇っています。
中でも王騎将軍の最期のシーンは今もキングダムにおける名シーンとして語り継がれています。
今回は最期のシーンを中心に王騎将軍の情報を振り返ってその魅力を確認していきます。
目次
王騎将軍の最期は16巻
王騎将軍の最期は単行本で言うと16巻の第172話ということになります。
これ以降は回想シーンのみの登場となるのです。
登場シーンこそ減りましたが、回想シーンでは今まで語られてこなかった王騎将軍の話が時々出てきます。
その話が天下の大将軍としての姿や逸話が中心なので王騎将軍の魅力を最大限に引き出しています。
単行本の60巻まで話が進んでいる今でも王騎将軍の人気が不動なのはそういったことが理由なのでしょう。
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王騎将軍最期のシーン
王騎将軍の最期のシーンについて詳しく振り返っていきます。
王騎最期の戦場は馬陽
唯一現役の六大将軍だった王騎の最期の戦いは復帰戦となった馬陽の戦いでした。
馬陽では趙三大天・龐煖との九年前からの因縁が描かれています。
李牧の策と龐煖の武に敗れる
趙三大天・李牧によって開戦前から張り巡らされた策と人外の武を持つ武神・龐煖の合わせ業によって討ち取られました。
秦軍総司令・昌平君や秦国の将軍・麃公が語っていたのが、人を率いることのない大将・龐煖をたてた変則的な戦いは万能な王騎将軍には極めて有効だということです。
それら全て計算ずくで計画した李牧に王騎将軍は完敗したということでしょう。
王騎将軍も完敗したのは亡くなる前に認めています。
龐煖の矛が王騎を貫く
一騎討ちでは武神・龐煖すら敵わない程の武を見せていた王騎将軍でしたが、趙の弓使い・魏加の一矢が背中に刺さり一瞬見せた隙を龐煖に突かれ討たれました。
正にあらゆる手を尽くしてようやく王騎将軍を討ち取ったといえるでしょう。
王騎の死が秦国の武威低下を招く
かつて六大将軍の1人として中華全土に名を轟かせた王騎の死は驚きをもって各国に伝えられました。
昭王率いる六将の時代に比べて秦国の武力の低下が指摘されていたところに王騎の戦死が重なり、秦軍の弱体化が白日の下にさらされた格好となりました。
また、それまで前線で敵国からちょっかいをかけられるような侵攻がしばしばあっていた時だったので秦国の中央政府は危機感を募らせました。
それほどに大きな出来事だったのです。
矛を信に託す
『皆と共に修羅場をくぐりなさい。素質はありますよ、信。』
王騎将軍が絶命する直前に大矛を信に渡すシーンです。
真の天下の大将軍・王騎が新たな若い才能に自分の矛と想いを受け継ぐ大事な場面。
物語の上でもその後、度々そのシーンが出てきます。
信が受け継ぎ背負う王騎の想い。
強敵との一騎討ちの場面で信の背後に王騎将軍が現れて力を貸しているシーンは感動的です。
王騎の遺言
亡くなる直前、居合わせた人達の前で王騎の最期の言葉のシーンです。
王騎軍の全てを騰に委ねる事が言い渡され、第二軍長の隆国が証人になっています。
また、蒙武には今後秦国を背負って立つ武将になるとし課題の改善を要求しました。
最期には、果てなき男達の戦いである戦国を面白いとして笑って亡くなったのでした。
王騎の没年齢
作中に王騎の年齢が具体的に書かれている場面はありません。
しかし、ある程度の予想は出来ます。
史実で年齢がハッキリしているのは昭王です。そこから年齢を推察していきます。
昭王は王騎が忠を誓って使えた秦国の大王でした。
まずはこの昭王の出生年と没年を確認します。
昭王の出生は紀元前325年で没年は紀元前251年です。
つまり昭王は74歳で亡くなっています。
キングダム作中の回想シーンで晩年の昭王と王騎が話をする場面があるのですが、王騎は昭王と比べて見た目が大分若いです。
晩年の姿なので昭王はおそらく73~74歳位だと考えられます。それに対して王騎は見た目も若く、婚約者もいました。
一般に結婚する年齢と回想シーンの見た目を考慮すれば、その時の王騎の年齢は20代後半~40代前半が妥当だと思います。
王騎が亡くなったのが紀元前244年です。
これは昭王とのシーンから7・8年後のことになります。
つまり王騎が亡くなった年齢は30~50歳代が有力でだと考えます。
さらに言えば、婚約者が若かったことを考えると昭王末期に王騎は30~40歳の間が妥当でしょう。
となれば亡くなった時の年齢は38歳~48歳だと結論付けれます。
王騎将軍特徴大全
ここでは王騎将軍について知っておくべき事全てをまとめます。
六大将軍で最強!?
昭王時代、中華全土に名を轟かせた六人の大将軍がいました。
彼らは昭王によって戦争の自由を与えられ華々しい戦歴を残しました。
王騎将軍はその六大将軍の一人であり、六将中最強との呼び声もありました。
実際には誰が最強かは決められない事ですが、外野からそういった声が聞こえていたというのは、少なくともそれに近い実力があったと言えるでしょう。
武力・軍略が共に高いレベルの万能な将
旧六大将軍で最強と囁かれた王騎将軍。
最期の戦いとなった馬陽での戦いでは総大将を務め、その実力を遺憾無く発揮しました。
趙軍の大将代理を務めた軍師・趙荘を軍略で圧倒。
さらには武闘派の趙将・渉孟は一振りで両断するほどの圧倒的な武。
最終的に敗れはしましたが裏で戦を操っていた趙三大天・李牧の存在に気づき、対処を施す程の知将ぶりはただただ凄いの一言です。
正に攻守両面において、知略・武力においても万能な天下の大将軍でした。
『秦の怪鳥』の異名
この異名の由来は作中では語られていませんが、推測するに二点理由が考えられます。
- 王騎のマントが鳥の羽の様に見える時がある。
- あらゆる戦場に顔を出した所から中華全土に羽ばたいたイメージ。
1ですが、作中で王騎のマントが羽ばたく鳥の羽の様に見える時があります。これは有力な理由の一つではないかと考えます。
2は作中で中華全土に羽ばたくという表現があります。
また、昭王と王騎の話の中で『羽を休めておけ』や『羽ばたく』等の単語が出てきます。
これらの事を考慮すると、あらゆる戦場に顔を出す王騎のイメージが怪鳥になったのも納得がいきます。
飛信隊の名付け親
馬陽の戦いで総大将を務めた王騎は信率いる百人隊を将軍直下の独立遊軍に任命します。
その隊に“飛信隊”と命名したのが王騎将軍です。
名前に『信』と『飛』という文字が入っているところから、信と共に隊が飛躍して欲しいといった期待が込められている感じがしますね。
王騎のライバルたち
かつての英雄・六大将軍。
その中でも王騎は最強とささやかれる程実力がある大将軍でした。
そんな王騎の同時代のライバルは趙国三大天や、魏国の英雄・魏火龍七師など各国の英雄たちです。
王騎を始め秦、六大将軍や各国の大将軍との苛烈な戦いで共に一時代を築いたのでした。
王騎軍のメンバー
王騎は私兵として自らの軍を持っていました。
副官の騰が率いる軍とそれ以外の軍で構成されています。
騰軍以外の王騎軍は5軍からなっており、それぞれに将軍級の指揮官(軍長)がいます。
第一軍長 録鳴未
血気盛んですぐ逆上しやすい。
王騎が龐煖に討たれた際には怒り任せに敵に突撃した。
その他にも短気な面が多く描写されており激情型の性格と言える。
武力も高く、その強さは各国の将軍と一騎討ちでもある程度は渡り合えるレベルがある。
ちなみに、第一軍は王騎軍で最強の軍だと言われていた。
第二軍長 隆国
機転が利く。王騎軍内でも機転が利くとの評価があるような言動あり。
馬陽戦でもその機転の利く道案内を称賛されて蒙武軍に勧誘されるほど。
騰軍となった今でも騰の側近中の側近の立場にある模様。
第三軍長 麟坊
馬陽の戦いの中で趙の武闘派将軍・渉孟と戦うも自分の身を守ることで精一杯だったとの本人談あり。
この時に周りの王騎軍の兵が『お主が!』という発言をしていることから、王騎軍内で武力の高さはある程度認められていると考えられる。
合従軍戦で第五軍長・同金の仇を討つために楚の将軍・臨武君に挑むも、直前に中華十弓の1人の白麗に討たれて戦死。
第四軍長 干央
馬陽の戦いの時から信を認めている言動あり。
あの武神・龐煖の夜襲時にも落ち着いて対応し、一切怯むことなく全軍を差し向けた。勇猛な言動が印象的。
王賁には融通が利かないと評価される。
第五軍長 同金
ほぼ出番がないまま楚の将軍・臨武君に討たれて戦死した。
馬陽戦では王騎の死の一報に涙して動けなかった。
副官 騰
長く王騎を副官として支えてきた騰に対して王騎の信頼は厚く、王騎の死後王騎軍を引き継いだ。
その後秦国の大将軍として君臨している。
第一回公式人気投票で第二位
作中で憧れの天下の大将軍として主人公・信の模範となった王騎将軍。
キングダム読者からの人気もすごく、現在でも各方面の人気ランキングや人気投票では必ずといっていい程上位にランクされています。
キングダム公式が行った人気投票でも第二位を獲得し、その人気の高さを改めて証明しました。
作中で王騎将軍が亡くなったのが16巻です。
それ以降は回想シーンでの登場と信の背後での出演となっています。
現在は単行本が60巻まで発売されていることを考えると驚異的な人気でしょう。
王騎のフィギュアが話題
王騎将軍のフィギュアが人気でネット上でもかなりの高値で取引されています。
驚異的な人気をさらに証明しています。
フィギュアですが精巧に作られていてかなり出来が良いと思います。
王騎将軍ファンは必見でしょう。
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王騎の性格
王騎は掴み所がなく、ハッキリこれといった感じで性格を語るのは難しいです。
しかし王騎の私兵達や信たち秦兵が慕っている様子を見ると、もうそれが答えだと言えるでしょう。
王騎は立場の上下に関わらず自然体で人と関わっている姿が作中で描かれています。
自分が認めた王にしか使えないという一面がありますが、一度認めると王に忠心を誓う有能な将軍となります。
これらを含めて考えると、王騎は自身の部下に対しても自然体で、働きを認めると信頼を寄せる性格だと予測出来ます。
その根拠として王騎軍の副官だった騰には常に全幅の信頼を寄せていました。
馬陽の戦いでは大戦の最重要局面であった敵の大将代理討伐を騰に任せています。
信に対しても厳しくも優しい対応をしていた姿が描かれています。
結論として、王騎は正直な性格で厳しくも温かい性格の持ち主だと言えるでしょう。
王騎の笑い方『ンフゥ』『ココココ』
王騎は登場当初から話し方や笑い方がオネェっぽく、独特な雰囲気がありました。
特に笑い方は異質で『ンフ』『ココココ』『ンォフゥッ』
などこれまでに聞いたことが無いようなものです。
しかし王騎は女性の婚約者がいましたし、完全にオネェ系ではないようです。
話し方や見た目がオネェ系であることは間違いないですが、その同じ人が天下の大将軍であるという事実にギャップがあります。
むしろこのギャップが王騎の魅力の一つとなっているのでしょう。
王騎の婚約者・摎の存在
婚約者は六大将軍・摎
王騎には婚約者がいました。それが同じ六大将軍だった摎です。
この摎、実は昭王の御子で後宮のゴタゴタによって王騎の元で育てることとなりました。
しかし、このことは摎本人も昭王にも知らされていません。
王騎の屋敷で召し使いの子として大切に育てられた摎は王騎の元で剣術の達人となり王騎軍に入ります。
そこで昭王譲りの軍才を発揮し、六大将軍にまで上り詰めたのでした。
摎の高いモチベーションは城を百個落としたら王騎と結婚するという幼い頃の約束でした。
王騎も幼子との約束だったにも関わらず、約束の百個目の城の前には摎にあと一つだと伝えます。
しかし、摎が落とした百個目の城になるはずだった馬陽での戦いで突如現れた武神・龐煖に討ち取られてしまうのです。
怒りのままに龐煖を切り伏せる
王騎が騒ぎに駆けつけた時には既に摎が倒れた後でした。
怒りのままに龐煖を切り伏せて摎に寄り添いましたがそのまま亡くなっています。
王騎は婚約者を目の前で失っているのです。
王騎の人間関係
ここでは主要キャラとの王騎の関係性をまとめていきます。
信との関係
主人公・信が目指す天下の大将軍。その目指すモデルが正に王騎将軍です。
信はその王騎を超える天下の大将軍になる目標を掲げています。
作中では王騎に師事し無国籍地帯の平定を課されたり、武将に関する考え方を直接指導されている場面がありました。
直接関わる時間が多くはありませんでしたが、王騎と信は師弟関係があったと言っても間違いではないでしょう。
秦王・嬴政との関係
王都奪還編の時から嬴政がどのような王なのか観ていた王騎。
その時は嬴政にはまだ仕える価値を感じていなかった王騎ですが、馬陽の戦いの総大将を受けた事で嬴政に仕える事を決めます。
『共に中華を目指しましょう』とその後の中華統一へ向けて決意した瞬間でした。
王騎軍副官・騰との関係
現在は新・六大将軍の一人として活躍中の騰も元々は王騎軍の副官でした。
王騎軍では誰よりも古参で王騎の傍らで大将軍を支え続けました。
王騎はそんな騰を誰よりも信頼していたようで、作中の登場シーンの多数の場面で騰と共にいる姿が描かれています。
自分の考えを語り、常に騰に同意を求める姿が王騎の登場シーンには多くあります。
騰もそんな王騎の言葉を一切否定することはありませんでした。王騎にとっては最高のイエスマンだったことでしょう。
しかしもちろん騰をそれだけで信頼していた訳ではなく、実力的にも王騎に見劣りしないと見抜いていたからこそ信をおいていたのです。
その証拠に最後の戦いとなった馬陽の戦いでは敵将を討ち取る役目を騰に任せています。
王騎が誰よもりも信頼した男が王騎軍副官・騰なのです。
昌文君との関係
秦国大王・嬴政の最大の忠臣が昌文君です。
嬴政が成人前から王としての器を認め、支え続けてきました。
現在は文官での最高峰である左丞相の立場にまで上り詰め、秦国の軍事・政治に対して重要な存在にまでなりました。
しかし、若い頃の昭王時代には王騎らと共に戦場で弓矛を振るった生粋の武人でした。
六大将軍にまではいかなかったものの六大将軍であった王騎・摎からはかなり信頼された存在でした。
王騎は昌文君の特殊部隊を、いつも絶妙な刻に現れて渋い働きをすると評しています。
戦場以外でも王騎が唯一、摎の出生の秘密を明かすなど信頼を寄せていると考えられるシーンもありました。
王騎の矛は名刀?
信へと受け継がれた王騎の矛。
『この宝刀は不遜な言葉を許しませんよぉ』
これは王騎の言葉ですが、自身の矛を宝刀と呼んでいます。
王騎と共に歴戦をくぐり抜けてきた矛ですから元々から普通の矛ではないでしょう。
もしかしたら王騎自体も誰かから受け継いだ有名な代物なのかもしれません。
矛の重さ
成長した信が遂に王騎の矛を自分の武器として手にする場面。
そこで王騎の矛の重さがクローズアップされます。
既に五千人将になっていた信が矛を重すぎると表現。
その後の戦いで何とか矛を振りますがスピードが遅く、敵の攻撃もかなり受けてしまう有り様でした。
それを考えるとその矛を自由自在に操っていた王騎将軍の凄さが良く分かります。
王騎将軍の馬の名前は凰
凰は正に将軍の軍馬であり、龐煖との最終対決の際に王騎が乗っていた馬。
龐煖に敗れた後、王騎と共に敗走する際に信が凰に王騎を乗せて逃げることに。
信が凰を操って敗走。
それを見た王騎は自分以外に凰を御する者を初めて見たと告げます。
信は自分じゃなく馬が勝手に走っていると言いますが、このエピソードから信には将軍になる器があるとこの頃から示唆されていたのでしょう。
作中では大将軍の軍馬は他の馬よりも大きく描かれているイメージです。
凰も同じで威厳がある大将軍・王騎に負けない圧を持った馬でした。
また、凰の顔にはその部分を保護する仮面が装着されていました。
これはほかの有名武将の軍馬も同じで、どうやら格がある武将の軍馬は大体仮面を着けるのが通例となっています。
映画キングダムの王騎役は大沢たかおさん
原作の王騎将軍は少し人間離れした見た目をしているので実写化するとしたらそんな役者さんはいるのかと思っていましたが、見事にその危惧を吹き飛ばしてくれました。
かなり王騎将軍の雰囲気が出ていると思います。
続編も決定しましたから、そこでも王騎の名場面が数多く観れることでしょう。今から続編が楽しみです。
映画版キングダムをまだ観ていない方は続編の前に1度観賞しておくことをおすすめします。
続編の前に観ることでさらに深く続編を楽しむ事が出来るでしょう。
まとめ
主人公・信に現実的に大将軍とはどの様なものなのかを教えた王騎将軍。
正に信が目指す天下の大将軍たる姿そのものでした。読者もそういうところに惹かれているのでしょう。
作中でもその影響力は絶大で、中華全土の有名武将・文官にもその名は知られていました。
今後も回想シーンで新たな事実が出てくるかもしれません。
今後も王騎将軍の登場シーンは必見ですね。