王翦(おうせん)の『キングダム』での性格・特徴まとめ!今後の展開は!?

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現在(※第678話時点)のキングダムで間違いなく中華で屈指の知将である王翦おうせん

仮面で表情を隠している様に、作中では感情表現をしているシーンが多くありません。

そのため、どうしても不気味な印象が付いて回ります。

どんな性格をしているのか? 何を考えているのか?

いまいち掴みきれない印象のキャラクターです。

この記事ではこれまでの王翦の言動から性格や特徴をまとめていきます。

 

王翦将軍大全

王翦の初登場シーン

作中での初登場シーンは単行本19巻の第201話です。

総大将・蒙驁の副将として魏の要所・山陽攻防戦へと向かう行軍中でした。

軍を三軍に分けて進軍する秦軍で王翦軍に入った壁が王翦の強さに圧倒され、王翦とは何者なのかと驚愕する場面でした。

 

王氏宗家の現頭首

旧六大将軍の王騎を排出した名門・王家。王翦はその王氏宗家の現頭首です。

息子は秦の将軍・王賁

旧・六大将軍には王騎の他にも王齕がいました。

作中では言及されていませんが、王齕も王家の分家出身だと考えられます。

息子は秦軍期待の若手将軍である王賁です。

 

⇒王賁の特徴まとめ!?信との関係は?

 

この時代だけでも歴史に名を刻む程の有名武将をこれだけ排出している王家は秦国でも有数の名家だと言えるでしょう。

 

王翦は実在した武将で最強レベルの強さ

王翦は実在した武将です。

秦国史の中でも屈指の戦果を挙げた武将として歴史に名を刻んでいます。

史実の春秋戦国時代で最強と言える実績を残しているのは以下の5人の武将です。

  • 楽毅
  • 白起
  • 廉頗
  • 王翦
  • 李牧

このそうそうたる顔ぶれの中に入る王翦は正にこの時代の英雄だと言えます。

 

羌瘣と共に趙を滅ぼす

歴史書『史記』には王翦は羌瘣と共に趙王を捕らえ、趙国を滅ぼしたと記されています。

史実に書かれている以上、今後キングダム作中でもこういった展開になるのは間違いないでしょう。

⇒羌瘣のまとめ!実写映画での役者は誰になる?

 

王翦の性格

キングダムでの王翦はあまり感情が表に出てきません。

感情があるのかと思うくらいで、非常に冷淡な印象を受けます。

事実、自身の軍内の将軍の死に感情が揺れている様なシーンがありません。

 

嫡男である王賁に対しても同様で、関心が無いような態度が印象的です。

感情表現は怒りの感情が希にあるくらいです。

 

性格を分析するにはなかなか難しい人物ですが、原作の王翦の情報をまとめると、ある程度正確な分析が出きるでしょう。

下記に挙げていくエピソードから王翦の性格を分析していきます。

 

秦国一の要注意人物

秦国一の要注意人物だとされる王翦。

その危険思想によって旧・六大将軍が活躍した昭王時代には日陰に送られていました。

 

同世代の六大将軍と同等の軍才があるにも関わらず日の目を見ることがなく中華全土はおろか国内にもその名が知られていませんでした。

 

自らが王になる野望

王翦は自分の国を創ってそこで自らが王になるという野望を持っているとされます。

実際に自分の領地を『くに』と呼ぶシーンもありそれを指して危険思想とされているのです。

そのため、優秀な武将を見つけると敵味方関係なく戦中でも引き抜きの話を本人に行います。

 

勝つ戦しか興味がない

王翦は勝つ戦しか興味がありません。

勝つか負けるか分からないような危険は冒さない武将なのです。

 

これは副将時代から同じで己を戦の最上に置き、まるで自分が総大将かの様に振る舞うのです。

このような武将は当然信頼されません。

 

王翦の上司にあたる昭王が信頼に値しない武将だと考え扱ったのも理解できます。

 

秦国の大将軍へと出世

現在では秦国の大将軍として大戦の総大将を任される程になっています。

だからといって王翦の野望がなくなったのかと言えば全くそんなことはありません。

 

趙国との大戦の最中で自軍の総大将という立場にありながら、敵の総大将の李牧りぼくに対して周りの目をはばからずに堂々と引き抜き話をしていました。

この事からも現在も王翦は自分で国を創って自らが王になる野望を変わらず持っていることが分かります。

 

武将としての特徴

中華屈指の軍略家

王翦の魅力は何といっても敵の何手先までも読む知略の深さです。

ぎょう攻めで総大将を務めて現在の中華で最強の知将と考えられる李牧と戦い勝利した王翦。

 

鄴攻めの最後、今回の戦について冷静に自身で振り返ります。

その時に語ったのが、王翦と李牧の知略戦にはほとんど差が無かったが、少し李牧の方が鋭さがあった。

しかし戦力の質の差が勝敗を分けたと。

 

このことから王翦と李牧の知略はほとんど互角であることが分かります。

王翦は現在(※第678話時点)のキングダム作中で1、2を争う屈指の知将だと言えるでしょう。

⇒李牧その戦歴と特徴!最後は処刑される?

 

蒙驁将軍の副将として頭角を現す

前出の通り旧六将時代には危険思想のため日陰に送られていた王翦でしたが転機が訪れます。

 

白老将軍こと蒙驁将軍に見出だされて副将に据えられたのです。

もう一人の副将・桓騎も問題のある武将でしたが桓騎の軍才を蒙驁が買って抜擢しました。

 

蒙驁将軍の副将時代に王翦は勝ちを重ねて秦軍を代表する大将軍へとなっていったのです。

⇒桓騎将軍の性格は?今後の展開は!?

 

軍略の才は当時から認められていた!?

昭王時代には日の目を見なかった王翦でしたがその時から軍才は六将級であったと評価を受けています。

旧六大将軍で唯一、軍師系の将軍だった胡傷こしょう

六大将軍の戦術も決めていたと言われている程の大物です。

 

この胡傷は現・秦軍総司令 昌平君しょうへいくんの軍略の師でした。

⇒昌平君の悲しい最期、蒙武との関係。

そしてこの胡傷が六将時代、既に王翦の軍才を認めていたのです。

 

曰く『王翦はその軍略の才だけで六将の席に割り込んでいける逸材』だということです。

さらには六将中最強とされた王騎おうき王翦は世がまだ知らぬ化け物だと評していました。

このことから王翦の軍才は当時から知る人ぞ知るところだったのでしょう。

 

知略型と本能型を兼ね備えた知将

王翦は元々知略型の将です。

珠海平原の戦いで戦った李牧が知略型と本能型の軍略を使い分けていることに気付いた王翦。

 

少し戦局を観察しただけで本能型のコツを掴んでしまい、その後の李牧軍の攻撃に対処出来るようになったのです。

 

王翦の驚くべき観察眼と戦術吸収力です。

 

この戦いでさらに深みを増した王翦の軍略は今後中華を席巻することになるでしょう。

 

王翦の武力

知略に関しては今や中華屈指の王翦ですが、武力の方はどうなのか?

原作では王翦の武力が分かるシーンがあまりありません。

唯一、ほこを振るって敵の包囲から脱出するシーンでは全く迫力がありませんでした。

 

さらに、自身が先頭に立って敵軍に突撃するシーンが無いというのを踏まえて考えると、武力に関しては人並みであると予想されます。

 

特にキングダムでは武力の強さは双肩に人の想いを乗せて戦うほど強くなります。

人の想いを紡いでいく感情の熱さであったり人との関わりが重要になってきます。

王翦はその両方が希薄なイメージです。

 

このことからもやはり王翦は武力では並の武将だと思われます。

 

新・六大将軍の一人

秦王・嬴政によって中華統一へ本腰をあげた秦国は六大将軍制度を復活させました。

新・六大将軍の第三将として王翦が名を連ねています。

現在の秦軍の戦力的に言えば順当であり、他に対象者がいないというのもまた事実です。

 

その証拠に第六将は空席となっており他の五人が現在の秦軍の中では抜けた存在である事を示しています。

 

⇒秦国の主な将軍まとめ!六大将軍とは?

 

王翦の代表的な戦歴

王翦が対戦した武将で印象的な戦いをここで挙げていきます。

対姜燕戦

元・趙国三大天廉頗四天王の一人である姜燕。

山陽の戦いで王翦と相対した。姜燕の攻めに対して後退した王翦。

 

実はこの後退は劣勢とみせた王翦の罠だった。

壁の五千人隊を囮に使って姜燕を地の利のある『囲地』に誘い込んだ王翦は姜燕の軍を包囲することに成功。

追い詰められた姜燕に対して王翦に忠誠を誓って王翦陣営へとくるならば命を助けると勧誘する。

しかしこれは王翦のこの動きを全て読みきっていた廉頗の策だった。

囲地の崖上の一部に出現した廉頗軍によって状況は五分に戻されるのであった。

対廉頗戦

囲地で廉頗率いる隊と姜燕軍と戦うことになった王翦は素早く後退を決断。

 

『絶対に勝てる戦しか興味がない』と吐き捨て山中に後退した王翦を廉頗・姜燕が追走。

王翦を追って山中に現れたのは廉頗も認める見事な土城(周りに土塁をめぐらして築いた城)だった。

廉頗・姜燕はこの砦を包囲し王翦軍をこの場に足止めすることに成功する。

 

王翦の軍才は認めた廉頗だったが副将の身でありながら自分を戦の最上に置く王翦の振る舞いに興味を無くし、自分達(秦・六将・趙・三大天)とは違う道に立っていると評価。

その場を姜燕に任せ自身は去っていった。

 

対オルド戦

合従軍戦で函谷関横の戦い相対した王翦と燕将・オルド。

抜かれれば函谷関を横から突かれて突破されてしまうという重要な守備についた王翦だがオルドの攻めに後退。

しかも、あろうことか守備すべき場所とは逆方向へと後退した王翦。

 

事前に王翦は勝つ戦しかしない武将だと聞いていたオルドは勝利を確信し函谷関横を突破しようとしていた。

しかしこれは王翦の罠で、後退した様に見せて開戦当初からその場所にを仕込んでいた伏兵でオルド軍の背後をとり、オルド軍の主力を殲滅することに成功した。

 

対李牧戦

趙王都圏の鄴攻略戦。

秦軍の総大将は王翦。趙軍は李牧だった。秦軍は三軍編成の連合軍で必勝体制で望む。

 

珠海平原で相対した王翦と李牧は、ほぼ互角の知略戦を展開。

 

一進一退の展開が続いたが兵糧の補給で後がない秦軍が一歩抜け出る。

秦軍の右翼が正面の敵を撃破し中央軍との挟撃に成功。

 

開戦当初から描いていた必勝の策が結果的に大きな一手となり秦軍の勝利へと傾いた。

そのまま鄴を落とした秦軍だったが兵糧問題を解消できず。

 

鄴に入った全軍が飢餓状態に陥る。

しかしこれも王翦の策で斉国からの兵糧運搬を実現させ趙王都圏・鄴の完全攻略となった。

 

王翦の評価まとめ

王騎(元・秦国六大将軍)の評価

元趙国三大天・廉頗に蒙驁の副将二人(王翦・桓騎)を指して、二人が世がまだ知らぬ化物であると発言。

廉頗が退屈したら蒙驁軍と戦う様に助言した。

 

⇒王騎将軍の死!最後のシーンまとめ!

 

胡傷(元・秦国六大将軍)の評価

六大将軍の戦略を描いていたとされる胡傷。

王翦を軍略の才だけで六将に割って入る程の逸材と弟子の昌平君に発言。

 

廉頗(元・趙国三大天)の評価

元・秦国六大将軍筆頭の白起を思い起こさせると発言。

軍略の深さ・特異さは六将・白起級だと評価したものの、副将の立場で己を最上に置く王翦に対して自分達とは違う道に立っていると発言。

王翦に対して興味を失う。

 

李牧(趙国宰相・趙軍総司令・趙国三大天)の評価

大戦中に自分と一緒に国を創ろうと持ち掛ける王翦に対して『国を滅ぼせるが国を創ることは無理な人間』と発言。

王翦の勧誘を断る。

 

王翦の今後の展開を考察

キングダムにおける王翦の今後の展開を史実を含めて考察していきます。

王翦は国を創ることが出来ない!?

自分の国を創りたがっている王翦ですがこれは叶うことはないでしょう。

王翦が李牧に直接引き抜き話をした際に李牧が核心をついた発言をします。

《私の直感ですが王翦あなたは国を亡ぼすことはできても国を生み出すことはできない人間です》

これは王翦が戦争の才はあるが、人を惹き付けてまとめる性質の人間ではないことを指摘しています。

 

王翦の武将としての強さは、誰にどんなことがあっても感情的にならずに冷静な判断を下すことが出来るところにあります。

 

しかし、これは逆に人を惹き付ける魅力に欠けるとも言えます。

国を生み出す人物の性質としてはかなり致命的です。

 

王翦は国を裏切る!?

国を創って自分が王になる。

そのために優秀な人材は敵味方関係なく、戦中でも関係なくスカウトしていく。

 

このような危険思想を王翦は持っています。

 

国に対して忠誠心が無いので王翦にとっては国を裏切ることはそれ程大きなことではないでしょう。

野望通りに王になることが出来れば簡単に裏切ることでしょう。

 

最後は死亡する?

史実では王翦は秦国が中華統一するまで死亡することはありません。

中華統一後は天寿を全うしたという説が有力です。

キングダムは史実に添って物語が展開していきますからこれは間違いないでしょう。

 

王翦軍メンバーまとめ

亜光

亜光(あこう)

出典:キングダム/集英社

王翦軍第一将を務める武将。

武力も趙の豪将・馬南慈と渡り合う程のものを有する。

亜光軍は前に何がいようと絶対に足を止めない非常な程の躊躇の無さがあり、正面からのぶつかり合いで一度も負けたことがない。

 

長年、王翦軍の第一将を務めてきた亜光は王翦の戦術を幾つかそのまま使うことが出来る。

 

麻紘

麻紘(まこう)

出典:キングダム/集英社

元・王翦軍第二将

麻紘軍は攻めが強い。策も使う武将。

珠海平原の戦いで小隊で別動隊となった李牧に討ち取られてしまう。

 

田里弥

田里弥(でんりみ)

出典:キングダム/集英社

王翦軍第三将。

武勇というよりは知略型の将。

王翦軍の中でも屈指の賢さで軍を動かす。

常に冷静沈着。

 

倉央

倉央(そうおう)

出典:キングダム/集英社

王翦軍第四将

武勇も知略も備えた武将。

場に合わない軽い口をたたくところがある。

部下には高い武力を持つ女性の将・糸凌がいる。

 

まとめ

秦国一の要注意人物でありながら同時に秦国随一の知将でもある王翦。

性格も野望もかなり癖がありますが、中華統一には欠かせない戦力であることは間違いありません。

この難しい王翦の舵を上手く取った時に秦の中華統一が見えてくるでしょう。

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