キングダムの主人公・信の良きライバルであり良き理解者でもある蒙恬。
名家の後継ぎでイケメンで頭もよくて性格も…
良いところを挙げればキリがない蒙恬。当然キャラクターの公式人気投票でも上位でした。
そんな彼の武将としての能力・特徴から性格・家柄までをまとめていきます。
目次
蒙恬の特徴大全
蒙恬は史実に登場する実在した武将
蒙恬は史実に名が残っている実在した武将です。
秦王・嬴政による中華統一に大きく貢献した人物として知られています。
文官としても活躍する程の才能の持ち主でした。
キングダムでも武力を全面に押し出した武将のイメージではなくどちらかというと軍略家風なのも納得がいきます。
ともかく蒙恬は春秋戦国時代の主役の一人だと言えるでしょう。
蒙恬はキングダムの人気キャラクター
頭が良く武力でも特筆すべき特徴があり、さらにはイケメンキャラ。
しかも主人公の信とも友好的な関係。さらには家柄も名門・蒙一族で時期当主。
これだけの魅力が詰まったキャラクターはキングダムでもかなり希少な部類に入るでしょう。
当然読者からの人気も高く、第一回のキングダム公式人気投票では上位を獲得しています。
まだまだ若く今後の活躍も大いに期待されることから、第二回へと続く人気投票でも上位の常連になっていくことでしょう。
初登場シーン
蒙恬のキングダム初登場シーンは単行本17巻の183話です。
三百人将となった信と王賁率いる玉鳳三百人隊が戦場で武功を争っているところを蒙恬が遠目に見るシーンでした。
この時から蒙恬の肩の力が抜けた話し方は健在で、当初は信の見方なのか敵なのか分からない怪しい雰囲気がありました。
蒙家の時期当主
蒙恬は名家の蒙家の嫡男にして時期当主です。まずはこの蒙家の人々を詳しくまとめていきます。
祖父は『白老』こと蒙驁大将軍
祖父は元秦国大将軍 蒙驁。
元々は斉国出身の武将だったが同世代の趙将・廉頗にどうしても勝てず出世を求めて秦国へ移る。
ようやく秦国で出世し大将軍へとなった蒙驁。
『白老』将軍と呼ばれ秦国有数の大将軍へと上り詰めました。
その戦い方はいたって凡庸。定石を崩さない戦い方。
しかし、蒙驁が抱える副将二人王翦と桓騎が勝ち続けることで蒙驁軍も勝利を手にするのでした。
武将としては凡庸な蒙驁でしたが人を見る目は間違いなく王騎・桓騎・信等多くの才覚ある武将を見いだす。
亡くなる直前には蒙恬と信に対して王賁を含めた三人で切磋琢磨して高みに上れと期待と激励をしたのでした。
父親は現・秦国六大将軍第一将 蒙武
父は現・秦国六大将軍第一将である蒙武です。
蒙武は攻めだけなら秦国史上最強だと言われる武力を持ちます。
策を用いる相手に対してその策を無効にしてしまう程の武力で敵を殲滅。
その圧倒的な攻撃力が魅力の武将です。
現・秦軍総司令 昌平君と幼馴染みで共に交わした約束を双肩に抱えて戦います。
弟は軍略家の蒙毅
弟には軍師の蒙毅がいます。
現在(第675話時点)は蒙武軍の軍師となっています。
まだまだ経験不足の様で周りの歴戦の猛者達に翻弄されている場面が目立ちます。
昌平君の軍師学校での河了貂の先輩であり河了貂の実力を認める人物。
蒙恬との仲も良好な様で、作中で仲が良いところが描かれています。
蒙恬は蒙家一の軍才の持ち主
この様な華やかで錚々たる顔ぶれの中でも最も軍才があるとされるのが蒙恬なのです。
身内ながら祖父の蒙驁、父の蒙武もその才能には一目置いています。
蒙驁曰く『蒙家三代で1番才能がある』ということです。
その他にも現在中華で屈指の知将である王翦にスカウトされています。
蒙恬の性格
作中での言動から蒙恬の性格を分析していきます。
冷静さと熱さを併せ持つ
不真面目でやる気の無さそうな言動をするので一見すると責任感の無い適当な性格に見えたりもします。
しかしそれらは全て、名家の時期当主というプレッシャーを回避する為の術なのです。
蒙恬は同じような境遇の王賁に誰よりも苦しそうに見えると発言しています。
名家の時期当主のプレッシャーを正面から受け止めている王賁を見て悲壮感を感じ、その様な発言になったのです。
名家のプレッシャーを正面から受け止めて苦しそうな王賁とプレッシャーを受け流す蒙恬。
二人の正確の違いはこの様なところからきています。
しかし蒙恬は表の顔とは裏腹に内には熱い情熱も持っています。
祖父や父がピンチの時にはリスクを顧みずに行動する熱さも持ち合わせているのです。
頭が良いとどうしても損得感情が先に出てしまう人が多い中で、大切な人のピンチには考えるよりも先に行動する人情に厚い一面も持っているのです。
女性好きの一面
作中で蒙恬は女性に目がないところを垣間見せています。
女性に黄色い歓声を向けられて軽く返事を返す様は女性慣れした感すらあります。
幼少期からの教育係の胡漸が結婚を促す発言をした時にはそれを受け流す受け答えでしたから結婚はまだ先のようです。
武将としての特徴
武力は同年代の信・王賁に比べるとレベルが落ちますが、軍略の才は同世代随一です。
信や王賁に比べても早いうちから千人将になる予定でしたが祖父である蒙驁将軍の教育方針によって三百将に止まっていた過去があります。
武力は他の2人に比べてやや落ちると言いましたが、普通の武将と比べると十分過ぎるほどあります。
どんな時でも冷静に状況を判断する能力があり、分が悪いと分かっていても必要であれば武力で上回る相手にも立ち向かっていく武勇も備えています。
現在の蒙恬は軍略では大将軍と同じ景色が見えていると言われている程の実力を有しています。
このまま順調に成長しさえすれば、秦軍でも屈指の軍略の才能を持った大将軍になるのは間違いないでしょう。
軍略家としての才能
蒙恬の軍略の才は如何にして培われたのか、どれ程の才能なのかを深掘りしていきます。
昌平君の軍師学校卒業
蒙恬が軍略を学んだのは昌平君の軍師学校です。
この軍師学校は現役の秦軍総司令の下軍略を学べる最高の環境であり、秦国内では屈指の軍師育成機関です。
蒙恬はここを首席で卒業した超エリートで、特別軍師認可なるものも受けています。
師である秦軍総司令・昌平君も蒙恬の才能には一目置いています。
河了貂・蒙毅は軍師学校の後輩
昌平君の軍師学校で学んだのは他に弟の蒙毅や河了貂がいます。
ですから蒙毅や河了貂は軍師学校の後輩にあたります。
河了貂の軍師としての才能を蒙恬が把握していたのは弟の蒙毅から情報を得ていたからでした。
当代一の軍略家になる可能性大
蒙恬の軍略の理解の深さについては王翦将軍も『自分と李牧の間に割って入るほど戦が見えている』と言わしめる程です。
王翦も李牧も現在の中華で屈指の軍略家として名が通っています。
この二人に今の若さで並ぶほどですから、これから経験を積めば中華一の軍略家になるのも十分可能でしょう。
蒙恬の武力
先に書いた通り蒙恬の武力は他の有名武将と比べるとやや物足りなさは感じられます。
しかし受けを得意とした独特な剣術を持っています。
それは相手の一撃を剣で受け流して反撃する技です。
つかみどころのない性格の蒙恬にピッタリの技だと思います。
この項では受け流しを使った蒙恬の戦いで印象的なシーンを挙げていくことにします。
事例1 楚の雷轟・項翼戦
合従軍戦で相対した楚軍との戦いの中で“楚の雷轟”こと項翼と対戦した蒙恬。
単純に力で上回っているであろう同年代の武将に対して得意の受け流しを使って対抗する。
惜しくも倒すところまではいかなかったが、互角の戦いを繰り広げた。
事例2 馬南慈戦
朱海平原の戦いの終盤で総大将・王翦が追い詰められ絶体絶命の状況になります。
そこに王賁と共に駆けつけた蒙恬は剛将・馬南慈と対戦します。
蒙恬が百回戦って一回勝てるかどうかと言うほどの武力の差がある相手でしたが最初の一太刀で受け流しを使って攻撃を反らして隙をつくり馬南慈を負傷させました。
その隙に総大将・王翦を逃がす事に成功しました。
蒙恬の戦歴・活躍シーン
蒙恬の主な戦歴・活躍シーンを振り返っていきます。
山陽の戦い
祖父である蒙驁を総大将として魏軍との大戦となった山陽の戦い。
魏軍の総大将は白亀西であったが、実質的な総大将は魏国に亡命していた元趙国三大天・廉頗だった。
中央軍に配属された蒙恬。相対する敵の中央軍を率いる将は廉頗四天王・輪虎。
輪虎は圧倒的な突破力を武器に秦軍総大将・蒙驁の首を狙っていた。
祖父の命の危機を感じた蒙恬は秦軍の若手三隊の楽華隊・飛信隊・玉鳳隊で輪虎を討つ作戦を打ち出す。
蒙恬は自身が率いる楽華隊を潰れ役として敵の戦力を削ぎ、敵軍に突破口を開く。
その後待機させておいた信の飛信隊・王賁の玉鳳隊の二隊を輪虎本陣へと突入させる事に成功した。
結果的にはこの作戦で輪虎を討つ事は出来なかったが、三百将にして戦場を策で操る見事な才能を見せつけた一戦となった。
合従軍戦対楚軍
直前で離反した斉国を除いた中華五ヶ国が合従軍として秦に攻め込んだ大戦。
合従軍の総大将は戦国四君の一人で楚国宰相を務める春申君。
参謀には趙国三大天の李牧で各国の軍はそれぞれの大将軍が率いるという強大な相手と戦うこととなった秦軍。
蒙恬は対楚軍の一員として騰軍に所属。
一進一退の戦局の中で騰軍は楚軍第二将・媧燐軍に包囲される。
絶え間なく四方から攻撃を受けるなかで騰は本陣を囲む防陣を敷き右軍の将に蒙恬、左軍の将に王賁を任命。
それぞれ臨時的に五千の軍を率いる将となり本陣の防衛に回りました。
間違った判断が許されないこの状況の中で蒙恬と王賁は事前の話し合い無しで連動し合い、見事に本陣を守りきるのでした。
この絶体絶命の中での騰の判断を見る限り蒙恬の軍才に対する評価は千人将の頃から高かったのが分かります。
鄴攻略戦
秦が趙国の王都圏・鄴を狙った大戦。
秦軍の総大将は王翦、趙軍の総大将は李牧。
両軍互いに中央・右・左と軍を分け、それぞれの持ち場でぶつかる。
蒙恬は左軍の麻鉱軍に配置。
しかし早々に李牧の小隊に麻鉱が討たれてしまう。
将を失った秦左軍は崩壊への流れへと向かうが、ここで蒙恬が立ち上がる。
まずは混線の中に入って拠点を作り、それから兵の下がった士気に対策を施す。
意気消沈した麻鉱兵を蒙恬のアイディアで再び立ち上がらせ、士気の爆発を起こし反転反撃へと繋げた。
その夜に王翦の命により蒙恬は左軍の将に任命されたのだった。
絶体絶命の状況を再び膠着状態へと戻す蒙恬の才能は王翦に『李牧と王翦の間に割って入る』ほど戦が見えていると言わしめています。
結婚相手はどうなる!?
名家の嫡男である蒙恬は当然許嫁がいると思われますが、信から許嫁の有無を聞かれた際に許嫁の存在を否定しています。
特定の相手もいないようで『まだ落ち着きたくない、遊んでいたい』とのことなので蒙恬の結婚はまだ先の事になりそうです。
蒙恬の年齢
作中から蒙恬は王賁と同じ年齢で信よりも一つ年上であることが分かっています。
キングダム作中ではこの二人以外にも秦王・嬴政や羌瘣も年が近く、同世代と言えるでしょう。
信との関係
真っ直ぐな性格の信を蒙恬は気に入っている様です。
自身が名家のプレッシャーによって真っ直ぐに生きれないのでその様な性格に憧れがあるのかもしれません。
信が軍規違反を犯した際には自身のコネをフル活用して信を助けています。
このことからも蒙恬は信の良き理解者だと言えるでしょう。
実写映画での蒙恬役は横浜流星さん?
キングダムの実写映画の続編が決定しています。
最初の映画の物語は王都奪還編までで終わったの蒙恬の登場シーンはありませんでした。
しかし今回の続編ではおそらく蒙恬も登場すると考えられます。
そうなると蒙恬役の役者さんは誰になるのかというのが関心事になってきます。
前回の映画では役者さんがキングダムのキャラクターのイメージにかなり近いと評判が高かったので、次回作で初登場のキャラクターを誰が演じるのか注目点の一つです。
ネット上では役者の横浜流星さんを推す声が多いです。
確かに横浜流星さんは蒙恬のイメージを壊さない様な気がします。
蒙恬役にピッタリだと思いますが、どうなるでしょうか。実写映画の次回作を楽しみに待ちましょう。
蒙恬の最後は死亡する!?今後を考察!
結論から言えばキングダムにおける最後を秦王嬴政による中華統一だとすれば蒙恬は死ぬことはありません。
史実を見れば蒙恬は中華統一に大きく貢献しており、それはキングダムでも同様の展開となるでしょう。
しかし、中華統一後の話になれば別です。
蒙恬は中華統一後も始皇帝(嬴政)に重用され数々の功績を残すのですが、始皇帝が亡くなった後に王朝の権力争いに巻き込まれて自殺に追い込まれています。
中華統一前後に秦国に対して多大な貢献をしてきた蒙恬でしたが悲劇的な最後を向かえることになるのです。
蒙恬が率いる楽華隊
蒙恬が率いる隊・楽華隊。
蒙恬が将軍昇格後には楽華軍となりましたがこの構成は楽華隊のメンバーが主要メンバーとなっています。
この項では楽華隊の活躍を振り返っていきます。
楽華隊特徴
隊長である蒙恬の性格に似て気分屋の一面がある楽華隊。
しかし、蒙恬が全面に立ってやる気を見せたときには大いに力を発揮し強部隊と化します。
楽華隊は敵の大将を討ち取るというよりは敵の嫌な所をピンポイントで突いて敵の戦力を減らす事に向いています。
蒙恬自身も自ら敵の大将を討ち取る様な剛将ではなく、軍全体を上手く動かし戦局を優位に展開する才に溢れた将軍です。
楽華隊も長の蒙恬の性質に似た隊となっています。
楽華隊メンバー
胡漸
長く副長を務めたが珠海平原の戦い時夜営地を急襲した龐煖に斬られ命を落とす。
蒙恬の幼少時からの教育係で長く側近として支えた人物。
蒙恬も胡漸を『じィ』と呼んで慕っていた。
陸仙
楽華隊の登場時から副長を務めていた人物。
楽華隊の中では武力が高く、力でこじ開ける必要がある場面では蒙恬が重宝する人材。
武力がどれ程なのかは作中に分かる場面が無いため不明。
愛閃
軍となった楽華に蒙武軍からやってきて副長に就任した愛閃。
見た目が蒙恬に似ているため、どちらかと言えば軍略家タイプかと思いがちですが実は超武闘派で愛閃が率いる部隊の攻撃力は凄まじいものがあります。
愛閃の加入により楽華隊に唯一欠けているとみられていた圧倒的武力を手にすることになりました。
まとめ
蒙恬の情報をまとめると…
- 同世代随一の軍才の持ち主
- 名家・蒙家の時期当主
- 冷静で仲間思いの軍略家
- 独特な剣術
- 信の良き理解者
となります。
将軍となり率いる兵の数も格段に多くなる蒙恬はこれまでにも増して軍略が深くなっていくことでしょう。
戦全体の計画から勝利を決定づける様な策など幅広い活躍が期待されます。
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